安全性

羽毛製品に用いる羽毛原料を対象とし、羽毛から水に溶出する物質がモデル動物であるゼブラフィッシュの受精卵(胚)発生に悪影響を与えるかで羽毛の安全性を評価する試験方法です。

図:試験概要

ゼブラフィッシュについて
熱帯魚ゼブラフィッシュ(Danio rerio)はヒトと同じ脊椎動物であり、体のつくりや臓器の構造・機能などの多くの点でヒトとの共通性をもっています。またゼブラフィッシュの遺伝子のおよそ80%は、ヒトゲノムに存在する遺伝子と同じ働きをもつ共通のものであると考えられています。そのため、米国国立衛生研究所(NIH)が最近マウス、ラットの次に重要視すべき第三の実験動物としてゼブラフィッシュが認定され、毒性評価、遺伝学、発生学、神経科学、創薬などさまざまな分野で利用されています。

参考文献:Kawada, T. et al. “An Integrative Evaluation Method for the Biological Safety of Down and Feather Materials” Int J Mol Sci, 20(6) 1434, Mar 21, 2019 (リンク